命賭けろダメオヤジ

あー…
敗北感というか
虚しさというか
挫折感というか

駄目でした…


贅沢や幸せにしてあげられないまでも、親として最低限、本当に、最低限、子供の苦しみを受け取ってやれるような、辛さを汲み取ることができる親であろうと努めてきましたが…
駄目でした…
努力不足でした…

昨夜、ちょっとしたきっかけから下のお姉ちゃんが小学校4年生、5年生の頃の話を聞きました。
その話の中で、「小学4年生の頃のちょっとショックだった話」として語り始めたんです。彼女はその話の最後に「っていうことがあって、その時はすごい辛かった」と締めくくりました。
俺は問いました。
「その時にパパかママに話したの?」

彼女は答えました。「話てない…ずっと言えなかった…なんか、恥ずかしかったから…」

この時点で自分は軽くショックを受けました。それは親としての自分の在り方が結果として、娘が辛いことを打ち明けるのに「恥ずかしさ」を感じさせてしまっていた自分であったこと、それともうひとつ、次の問い掛けに対して返ってくる答えがおおよその見当がついたこと。そして再度問いました。
「恥ずかしいって、なんで?」

「だって、それって自分がイジメられてるってことだし…なんか、自分がイジメられてるって知られたくなかった」


まーこれを言われた時のショックといったら…
(ダメだったか…)って思いました。


よく言われてます。知ってましたよ俺だって。「イジメられてる子は親に相談しない」って。一体、それで何人の子供達が自ら命を断ったか、そして、ある日突然、我が子を亡くし、その理由を「遺書」で知ることになった親の悲嘆…

我が子にだけはそんな思いはさせない、子供の異変は絶対に見逃さない!!子供には辛いことや嫌なことぜーんぶ聞いて、受け入れてあげられる親になろう!!って思ってました。

けど、ダメでした。娘は隠してました…ま、娘から聞い範囲では一時、仲間ハズレにされたようです。そんなに深刻では無いようですが、とはいえ娘本人はイジメられたと認識していて、そのことを親に恥ずかしいといって伝えないというこの事実に自分は直面しているのです。

「その頃お風呂一緒に入ってる時に友達どう?とか学校どう?って聞いたよね〜?」

「うん…聞かれたけど、言わなかった。楽しいよ、って言ってた」

「あ…そう…」


もうーなんで?
なんで?なんでそこでウソつく?


どーすりゃいい